体重計の歴史~当たり前のことを当たり前に~

「当たり前のことを当たり前にやる、
 良い体重計にとってはそれが大切なんです」
店員さんはそう教えてくれました。

最近あからさまに腹がオンザベルトしてきたので
まずはせめて現実を自分につきつけようと、
ヨドバシに体重計を買いに行ったんです。


買うと決めていた条件は以下。
・安い
・コンパクト
・できればスタイリッシュなやつ

この3千円のやつかな、とちょっとおしゃれ目なやつを見ていると
「気になったら乗ってみてくださいね」と店員さんが話しかけてきました。

「これよりコンパクトなやつありますか?」
とかいろいろ話してちょっと打ち解けたところで、


「でも、このブランドのを使ったお客さんは
 2度めに同じ会社のものは買わないですね」と店員さん。

「じゃあどこのがいいんですか?」と聞くと

タニタさんのやつが一番いいです。


タニタの回し者か?と思いきや別のブランドのユニフォームを着ている。
たぶん別の製品のブランドの方が、たまたま体重計のとこにいて説明してくれたんだろうと思いますが
機能やら製品の特長やら、いろいろ詳しく教えてくれる。


「このへんのは、同じブランドでも別の製品で測ったら
 それぞれ別の数値が出る、そういうもんなんです」

「製品というのは、どんどん改良を重ねて良くなっていきます。
 タニタは50年前から家庭向けの体重計を作ってきました
 逆にタニタ以外の体重計というのはほとんどなかったんです。
 体重計自体がそれほど売れる商品ではなかったので」

体脂肪を測る機能は、タニタが20年前に開発したんです。
 それが爆発的に売れました」

「それからタニタが特許をとって、独占的に製造をしていました。
 その期限が5年前に過ぎたんで、最近新しい会社が次々に参入してきたんです。
 こうゆうデザイン性を押し出したような会社もそれですね」

「乗るだけで測れるのと、持ち手がついてるのがあるでしょう。
 持ち手がついてるのは、体の部位別に測れるという利点もあるけれど
 それ以上に、タニタ以外のブランドが
 特許に抵触しないようにそういう形にした、というのが大きい理由なんです」


すげえな、店員さん!
彼も技術者だったのか、あるいは電気屋っていうのはそういうものなのか、
技術に対する情熱と敬意のようなものを、言葉の端々に感じました。

体重をきちんと量る、その当たり前のことを突き詰めて、きちんとやっている
 それがタニタの体重計なんです」


気づくと僕は、タニタの5千円のやつを手に颯爽とレジへ向かっていました。
この商売上手!!
体重計で悩むことがあったら、またお願いします!