思ったより長い!ガリバー旅行記

ガリバー旅行記 (角川文庫)

ガリバー旅行記 (角川文庫)

ジョナサン・スウィフト(著)、山田蘭(翻訳)(2011)『ガリバー旅行記』角川文庫
評価:2

ガリバー旅行記って、よく知られた小人の国は実は序章。
次章から旅をするのは大きい人の国、空島、幽霊の国、不死の国、日本(!)、馬の国。

これだけでどんどん設定が無茶になってくるのがわかるけど、
それぞれでしっかり設定を作りこんで、
価値観の違いにびっくり!みたいな綿密な空想を盛り込んでいるのは秀逸。
ここまで妄想を膨らませられたら、後年、作者が気を違えてしまったというのも頷けます。

なんにするにせよ王や君主、貴族なんかにお伺いを立ててから、
ってゆう前提も時代背景(18世紀初頭)を映していて面白い。
しかもそれが全ての国でだいたい共通してるってゆうのは、
作者の得意とする突拍子のない空想のベクトルが文化のみに向いていたからか、
社会的に描けない状況だったのか。

ただ、話としての展開がどの章でも似通ってるのはだるいです。
だいたい珍しがられて王様の前に連れてかれて、
徐々にその国の言葉を覚えて風習や文化を知って、カルチャーショックを受ける。
それが、毎回。

作者の華麗な脳内メリーゴーラウンドに乗りたい方は是非。